友ニ

東京家族の友ニのネタバレレビュー・内容・結末

東京家族(2012年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

 タイトルから、あの偉大なる名作へのオマージュ的な作品であろうことを予見しながら鑑賞しました。

 申し訳ありませんが、結論から言うと案の定『東京物語』とは比べるべくもなく、凡作です。

 中途半端なやっつけ仕事感があり、突っ込みどころが満載です。
 冒頭からしばらくは、セリフ回しが原作に忠実すぎて、現代から見るといかんせん違和感を感じてしまいます。
 妻夫木聡演じる次男(さすがに戦死という設定にはできなかったのでしょう…。)が登場するあたりからグダグダになってきて、後半はもう別物ですね。

 公開時は、まだ東日本大震災から日が経っていないこともあり、家族の絆的なものが叫ばれていて、そのあたりからこの手の企画が持ち上がったのでしょうか。
 付け焼き刃的に、震災ボランティアのことを持ち出されても、かえって陳腐さが目立ちます。

 豪華ホテルでの、中国系の人達が登場するくだりも、ヘイト的なものを想像してしまい疑問が残ります。
 
 俳優陣の演技力により、それなりに感情移入する場面もありますが、やはり『東京物語』はあの時代にできたからこその傑作なのでしょう。
友ニ

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