メイマーツインズ

東京家族のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

東京家族(2012年製作の映画)
4.0
《これは、平成の東京物語》

山田洋次監督の50周年記念作品。
前回レビュー作”あの日のオルガン〟の流れで、橋爪功主演のこの作品を久々に観たくなりAmazonプライムにて再鑑賞。

山田洋次監督は日本の家族を描かせたら第一人者だろう。今作も細部にこだわった演出が光っている。

この物語、やはり前回よりも沁みる…
初鑑賞の時は独身だったし、あれから自分も結婚して子どもが産まれ自分の家族ができたから、この物語がすっと胸に入ってくる…

自分は20代の頃は恋愛に遊びにうつつを抜かした放蕩息子で、母親には特に心配かけた。
リリー・フランキーの”東京タワー…〟を地で行く感じだったから(苦笑)
自分の両親は今も健在で、幸いにも孫はみせることはできた。
でも、親孝行はまだまだ…
両親も70代半ばになった。
残された時間は、あとどれくらいだろう?

”冷たい手、握って詫びる親不孝〟

そうならないためにも、少しでも時間を共有したい。
この作品でも描かれているように、本当の親孝行は何かをプレゼントすることではなく、時間の共有なのだから…

小津安二郎監督の名作”東京物語〟も観てみよう。