ユースケ

リング0 バースデイのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

リング0 バースデイ(2000年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【リング】の30年前、劇団時代のピッチピチの18歳の貞子(仲間由紀恵)が井戸に叩き落とされるまでを描いた本作は、貞子の母親の超能力の公開実験で婚約者を呪殺されて貞子を逆恨みする新聞記者(田中好子)と貞子の超能力にビビって無抵抗な貞子をやられる前にやっちゃう劇団員にイライラさせられる胸糞な一本。

みどころは、仲間由紀恵&麻生久美子の可愛さとムカつく奴等を貞子が全員呪殺する【キャリー】な呪殺祭。貞子がバキバキ・ダンスで田中好子と麻生久美子に迫るシーンもたまりません。

貞子のウルヴァリンみたいなヒーリング・ファクター能力が披露され、井戸の中で30年間生き続けた理由はわかったのですが、呪いのルールも、貞子の分離のメカニズムも、よくわかりませんでした。

出来る事ならば、光の貞子が闇の貞子を吸収し、仲間由紀恵の姿のままで超能力(ヒーリング・ファクターとサイコキネシス)を操って善人を助け、悪人を呪殺するアナザー【リング】が見たかったな。

ちなみに、もうひとりの貞子の設定は【ダニッチの怪】、貞子の本当の父親の設定(海から来た正体不明の化物)は【インスマスの影】が元ネタ。つまり、本作は【リング】シリーズの皮を被ったクトゥルフ神話だったのです。