本国では原作者にファンレターが殺到し、続編が作られ続けた一大シリーズだから、こうきても何の不思議もないのですが…。巨大化するディズニーの悪しき影響下で、なんでもできちゃうサム・ライミがなんらかの理由でスパイダーマンを下り引き受けた作品。いや、面白いよ、ディズニーでサム・ライミだもの。かたいかたい。これだけ出来る女優さん揃えてね〜。
全編オリジナルへの愛を感じるものの、あまりにライミの厭世観と商業主義がアンビバレントに存在して中途半端な印象に。敢えて見所をあげれば３美人の共演なのだが、監督の愛を得られず空転する二人を尻目にその真意を嗅ぎ取り、なりきったミラ・クニスの圧勝。話は子供だまし。裏にある物語をいかに読み取るかが評価の分かれ目に。
