ぽん子

レ・ミゼラブルのぽん子のレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.0
映画みる前に、10日ほどかけて原作を読んでたんだけど、
この映画でクライマックスの描かれ方が、原作を読んだ時には自分の想像に描けなかった光景だったので感動した。


バルジャンは愛を知ることで神の元へ行くことができた。司教さまが待つ神の元へ。そのときにはフォンテーヌもよりそい、愛に生きた人々が、その愛によって神のもとに旅立てたということを描いてくれてよかった。そうであってくれて良かった。
誰かを愛することは神さまのそばにいること、だと。

そして、最後には無情な時代を生きることになり、自由を求めて戦った人たちが生き生きと謳歌しているシーンに勇気づけられた。
砦の向こうの憧れの世界をこじあけようとした、
無情な時代に生きたが自由を求めて生きた人々の魂の叫びが描かれていた。

そしてバルジャンは最後、ふたりの本当の父親のように見えた。
世の中の無情に憤り、怒りしかなかったバルジャンは、愛に生きることで、召される前には本当の父ような姿になっていた。


フランス革命、王政、王政復興、共和制、六月暴動、とか色々勉強になった
当時のフランスの様子もよく分かった
ぽん子

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