浅野公喜

ジャッジ・ドレッドの浅野公喜のレビュー・感想・評価

ジャッジ・ドレッド(2012年製作の映画)
3.0
荒廃した近未来での武装警官の活躍を描いたアクション(スタローン版は未見)。ここでの評価は割と高めですがイマイチでした。

ドレッドが常にヘルメットを被りアゴだけ見えるHEY!たくちゃん状態にちゃんと終始した今作、犯罪者に対し容赦ない豪快さと麻薬中毒者の幻覚を具現化したようなスタイリッシュな映像が魅力・・・と言いたい所ですがスローモーションを用いたそれが何度も使われる為アクションシーンではテンポが悪く爽快感を得るどころか逆にイライラ。ドレッドは人間味や感情をせめて少しでいいから出して欲しいのにそれも全く出さないうえにコンビを組む新人警官との絆も特に描かれず敵の倒し方もワンパターンで女ボスとの戦いも淡白でカタルシス不足。

2000年代以降の往年の名作のリメイクにありがちな淡白なBGMが多用されユーモアや遊び心を排したシリアス寄りの作風も嵌らず、ヘルメットを脱いでしまう評価が低いらしいオリジナルの方が自分には合ってるのかもしれないと感じました。
浅野公喜

浅野公喜