もはやダイ・ハードである必要があるのかわからなくなってきた第五弾！アメリカ映画は困ったらとりあえずロシアに行こうぜ！
これまで以上にド派手なアクションシーンが目玉とも言うべき本作。誇張抜きにアクションシーンの規模だけならシリーズ随一である。
カーアクションなどは予算を贅沢に使っていくつもの廃車を積み上げ、マシンガンも際限なくぶっ放す。アメリカ映画ならこれというイメージにピッタリと合致するだろう。
脳味噌スッカラカンでも楽しめる大味シナリオはさらに大味に。放射能無効化ガスとかあるなら世紀大発明です。キャラクター描写が希薄になった代わりに視聴者の裏をかこうとする姿勢も認めるべきだろう。
しかしながら残念なことにシリーズ名物のマクレーンvsボスキャラの外連味たっぷりの弁舌合戦や無骨な殴りあいはリストラを喰らってしまった。この造りならわざわざ縛りのキツいナンバリングタイトルにしないほうがかえってよかったような気も。
