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シュガー・ラッシュのもつのネタバレレビュー・内容・結末

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

◯総評
テンポと後味の良さが売りのバディもの
主人公2人の友情の描き方が丁寧で良かった
ゲーム好きにはニヤリとできる要素多数

◯良かった
 子生意気なメスガキ:ヴェネロペ
口も悪いし態度も悪いけど芯がブレない強さを持ってる
酷い目に遭ってもめげない姿勢がかっこいい
彼女の軽快な毒舌となんとも言えない愛嬌で映画の面白さが数段上がってる気がする
見た目も可愛い

 なんでもパワーで解決していく脳筋ヴィラン:ラルフ
自分の待遇に悩んでいるヴィラン(根はいいやつ)
作中の問題ほとんどを腕力で片付けていく男らしい主人公
ヴェネロペと出会うことでコメディアンの才能にも目覚めたのか、皮肉まじりのジョークを話すようになるのも印象深い
ヴェネロペと出会うまではろくに他人と話す機会なかったもんね……

 その他、魅力的なキャラクター
なんでも瞬時に修理できるナイスガイ:フィックス
任務に忠実な女戦士:カルボーン軍曹
そんなに嫌いになれないヴィラン:キャンディ市長(?)
それぞれ個性的で、シナリオ上もきっちり役割がある

 シナリオの構成
伏線の貼り方が上手で、「あぁ、そこに繋がるのか!」と感心させられまくった
最近のディズニーとは比べ物にならない脚本力を感じる
物語の要素一つ一つを、きっちり扱いきれている印象
変わり者ばかりの作品だけど、どのキャラも行動理念がしっかり描かれていて感情移入できた

 全体的に声優が豪華
ラルフに山ちゃんを持ってきてるだけで安心して鑑賞できる

◯気になった
 面白かったから特にない
強いていうなら、続編があるらしいんだけど、シュガーラッシュの思い出を壊したくなくて見る気になれないかも……

◯好きなシーン
 ヴィラン会議
悪役の集いなのに漂う哀愁がシュールで面白い
 底なし沼(チョコソース?)のシーン
長年原作ゲームで主人公を務めていたフィックスの善人っぷりが遺憾無く発揮されていてカッコよかった
(やってることは、女戦士にボコボコに殴られてそれに耐えてるだけなんだけどね……)
 和解するシーン
ラルフは結構酷いことをしたのに、それはひとまず置いておいて助けに来てくれたことに重きを置いている(ように見える)ヴェネロペのさっぱりした性格が好き
 ヴェネロペとラルフがお互いを助けようとするシーン
二人がちゃんと友達になれてることが嬉しかったし、互いの特技で問題に立ち向かっていく姿はカッコよかった
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