もつ

ショーシャンクの空にのもつのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

◯総評
名作映画の古典的存在
アンディとレッドの生き様が格好良い
シナリオの流れとサブキャラの個性も印象的
それだけに、なんの前知識もない状態で見たかったなぁ……
(有名すぎて、どうしても見る前から断片的な情報が入っちゃってた)

◯良かった
 衝撃的な冒頭から、刑務所生活の描写へ
冒頭でグッと惹きつけられた。誤認逮捕からの、同期受刑者の事故死で(普通に他殺だよね?)、刑務所内のシビアさが伝わる

 刑務所内での出来事
少しずつ友人ができたり、性悪に目をつけられたり、看守の力になってみたり
アンディが少しずつ刑務所内の中心人物になっていく様子が見ていて楽しかった
(悪人に絡まれる部分は除く)

 物静かな強メンタルマン、アンディ
常に冷静に見えて強メンタルというか、もはや狂気的な目的意識というか、実は腹にイチモツ抱えてるタイプ
その切れ者っぷりで、ムショ内での有力者になる→逆に有能すぎて所長が手放してくれない→それを逆手に取って脱獄する
一転攻勢っぷりというか逆転の流れが美しい

 頼れる友人兼、調達屋のレッド
アンディを最初は侮っていたものの、すぐに認識を改めて後の友人へ
ムショ内でのリーダー的な立ち位置の彼が、冷静で思慮深い人物だったことにアンディは救われていたと思う
最終盤で、どうしようもない不安に抗って旅に出るシーンの、指先に触れている希望を掴もうとする姿が印象的

 サブキャラ
カラス大好きおじさん、改心したお調子者、アンディに気を許しつつある看守など、サブキャラクターも個性が立っていて魅力的

 BGM
物語の山場では印象的なBGMが流れる
脱獄シーンや、海での再会シーンのBGMは特に印象的だった

 悪役
アンディの妻を殺した張本人エルモや、アンディに不当な労働を強いた所長など
どの悪役も良い塩梅にヘイトを稼いでくれるので物語に入り込めた

◯気になった
 特になし
強いていうなら、120分越えは長いなぁと思って見るのを敬遠してた部分がある
見てみればあっという間だった
もっと早く見ておけばよかった

◯好きなシーン
 仲間にビールを振る舞うシーン
アンディはビールを仲間に振る舞うものの、得意そうにするわけでも仲良く話すわけでもない
媚を売るつもりはなく、ただそうしたいからそうした、といったドライな優しさが格好良い

 看守の節税シーン
アンディ頼られすぎてて草

 靴箱の中身がボロ靴になっているシーン
アンディの鮮やかな手際に思わずグーサイン

 脱獄シーン
アンディの狂気的な計画と、冷静な判断で成し得た奇跡
半裸でのガッツポーズがこんなにかっこいい作品を他に知らない

 聖書の伏線回収
そういうとこやぞ笑 的なシーン

 レッドの手がかり捜索シーン
絶望に抗いながらも、宝探しみたいなワクワク感を味わえる

 ラストシーン
青空と広い海に囲まれて、開放感あふれる再会ができて良かった
もつ

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