ウィトカー機長が操縦する飛行機が急降下、草原への緊急着陸を成功させた。奇跡的な操縦をウィトカーは賞賛されるが、彼の血液からアルコールが検出され…。
英雄か、ただのアルコール依存症か。
序盤の緊急着陸シークエンスは物凄い緊張感。パニックものとして最高。その後はサスペンスへと転換する一度で二度美味しい作品。
話がどっちに転んでもおかしくないサスペンス性が見事。非常に面白い題材。仮に酒を飲んでようと彼のスゴ腕操縦がなきゃ墜落してたんだから関係なくないかと言いたくはなるが、世間はそうは考えない。
ドン・チードル演じる弁護士があまりにも優秀過ぎて笑ってしまう。彼の根回しのおかげでほとんど勝ち確の状況まで進むのだから凄い。作中では裁判シーンは無いが、実質法廷劇である。
本作で最も重要なあのシーンでは彼の良心が垣間見えたのが嬉しい。彼が自分自身(それ以外も)を取り戻せたのは幸福だと思う。
私は下戸で酒が全く飲めないのでアルコール依存症の苦しみには縁が無さそうだが。
