レオピン

ラストスタンドのレオピンのレビュー・感想・評価

ラストスタンド(2013年製作の映画)
3.2
『グッド・バッド・ウィアード』のキム・ジウン監督。ハリウッド進出第一作に選んだのは西部劇風アクション。

国境の町ソマートンでの戦いでは、正調西部劇『真昼の決斗』『リオ・ブラボー』へのオマージュも垣間見られる。

最後のコーン畑から橋での対決の流れはまさにラストスタンド(最後の砦)。

銃撃で人がぶっ飛ぶシーンではCG処理を加えた残酷さ。どうせならナチ退治用のあの重火器でミンチにしちゃうような所もちょっと見たかったゾ。

コメディ・リリーフの武器マニアにジョニー・ノックスビル。照明弾を敵の背中に打ち込み爆殺させるところなんかまるで「ジャッカス」のバカ面そのままだった。

もう1人のコメディ役に副保安官のルイス・ガスマン。久しぶりに見た、このプエルトリカン。年取らないな。
追うFBI捜査官にフォレスト・ウィテカー。いい人なんだが今回のFBI役はいかにも無能すぎた。

町での戦いは住人たちのほどよくトボケた感じもあって不要な緊張感抜きで安心して楽しめる。

難点は、やはり前半の護送車からの脱走シーンとか、先発隊と出くわしてしまった為に起きた銃撃戦とか、ちょっと話が交錯する所で盛り上がりに欠けたきらいはあった。

だがシュワ氏の駆動力というか、彼にはやはり葛藤など必要なく動き出したら最後まで突き進むまったくブレない男だった。

近年の筋肉スターリバイバルの流れの中の作品。勧善懲悪を恥ずかしげもなくやる、これぞアメリカ映画の大きな魅力。シュワは47年生まれ、公開時66歳でのアクション。本作は大コケしたようだがまだやれる。もうちょっと見たいゾ。
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