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ウルヴァリン: SAMURAIのおーたむのレビュー・感想・評価

ウルヴァリン: SAMURAI(2013年製作の映画)
3.0
Filmarksで2点台という低評価に逆に興味が湧き、シリーズを追ってきたという経緯もあって、見てみました。
低評価の理由がよくわかりました。

サムライという副題から分かるとおり、舞台は日本ですが、その日本の描写が「アメリカ人が見た日本」なので、終始そこはかとない違和感が漂っていて、話に没頭できませんでした。
必然、日本語の演技も入ってくるんですが、ウィル・ユン・リーの片言、TAOや福島リラの棒読みがまた、鑑賞のノイズになって、集中力が削がれる感じです。
半端な日本語使うくらいなら、もう、全編英語で喋っちゃえばいいのに。
こういう世界観にウルヴァリンを放り込んで生まれる化学反応を見せたかったのかもしれませんが、私には水と油のように分離して見えてしまい、あまり効果的ではなかった気がします。
こんなトンデモ作品でも、ちゃんと仕事をしてた真田広之はプロフェッショナルだなぁと思いましたが、まわりのレベルがレベルなので、こちらもかなり浮いて見えちゃいましたしね。
新幹線のアクションとか、瞬間で面白いところはあったけれど、全体として見たときには、物凄くお金を使ったお遊戯という感じがして、私はダメでした。
残念。

ところでこの作品、日本人以外の人はどう評価してるんでしょう?
なんちゃって日本観や片言ジャパニーズがノイズになったりはしないわけだし、オリエンタルな雰囲気に魅了されたりするものなんでしょうか?
まあ、映画はどう楽しんでも良いと思うんで、海外で高い(あるいは低い)評価だからどうこうというわけではなく、単なる興味ですけど。
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