キューブリックの観る
「オッペンハイマー」にも登
場する水爆を愛した科学者が
モデルという話もあるらしい
ので何度目かのまた観るです
米ソ冷戦下
反共米軍人がソ連に水爆攻撃
命令出してしまいの大騒ぎ
冒頭にフィクションでありモデルもいま
せんからとの但し書きが。天邪鬼な私は
こういうの出すってことは現実に起きて
るかもしれないと当時の観客は思ってし
まうって事なのと？
それはともかくとして久しぶりに観ると
印象と違う所が。セラーズ３役の1人で
原題ではタイトルとなる博士の登場がと
ても少ない。タイトルなのにね。興奮す
ると体に染みついた叫びながら右手を上
げてしまうのを左手で抑える不気味さ。
核戦争勃発後も生き延びる為に提案する
打開策を表情変えずに当然の如く語る様
もまともではない
対策会議で彼が熱弁繰り返す絵が頭に
鮮明に残っていたので出番の少なさは意
外だったけどそれほどの個性というでし
ょうか
ブラックコメディという体ですがそこま
で笑えなかったのも意外で以前の方が
笑えたかも
例えばスターリング・ヘイドンが演じる
命令発する軍人を発狂したと見るか狂っ
てはいないけどまともでもない強烈な反
共の男と見るかで印象変わる様に思う。
前者ならコメディかもしれないけど自分
には後者にしか見えずこういう軍人って
当時は、もしかして今もいるだろうな～
と。因みに彼はモデルと言われてる軍人
がいるようです
博士もヘイドンも現実にいそうな奴を
デフォルメしてる感はとても強い。
ジョージ・Ｃ・スコットが演じる国防よ
り女な将軍もなかなか良いが同じ類では
ブラックコメディというよりもシニカル
な風刺劇という印象なのは「核」を扱っ
てるからですかね
特攻隊や人間魚雷を思わせるところもあ
り戦争中の日本軍の傲慢さに触れてたの
も新たな発見でした
