小波norisuke

明日の空の向こうにの小波norisukeのレビュー・感想・評価

明日の空の向こうに(2010年製作の映画)
4.0
どうしてロシアの少年たちは危険を顧みずポーランドへ亡命しようとしたのだろう。ポーランドでどんな生活を期待していたのだろう。夢を追って、列車に潜り込み、線路を歩いて、たくましく旅する少年たち。匍匐前進の国境越えには、ハラハラした。

歯抜けのおちびさんは、兄さんたちにみそっかす扱いされて、時に置いていかれそうになっても、全然めげずに、いつも愛嬌たっぷり。兄さんたちからすれば、疲れたとだだをこねられたり、静かにしてほしいところで騒がれたり、肝心なところで寝落ちしてしまうおちびさんに時にイライラ。それでも結局仲良く、けんかしつつも力を合わせて旅を続ける。仲間っていいな。

おちびさんはもちろん、3人とも、魅力にあふれている。大人たちも味のある人ばかり。風景も美しく、音楽も切なく、すっかり魅せられた。

最後はほろ苦かったけど、この子たちならきっと大丈夫。たくましく夢を追っていくだろう。

小さなことでくじけず、たくましく生きねばと励まされた。

初めてのシネマカリテ。
小波norisuke

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