セルジュ・ゲンスブール監督が当時公私に渡るパートナーであったジェーン・バーキンさんと1969年にデュエットした曲で、過激な内容で放送禁止にもなった「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」をモチーフにした問題作で、彼の初監督作品です。
ポーランド人のクラスキー(ジョー・ダレッサンドロさん)とイタリア人のパドヴァン(ユーグ・ケステルさん)は、ホモセクシャルな関係で、2人は大きなトラックに乗を乗り回し、ゴミの回収・運搬をして生計を立てていた。
ある日、仕事の帰りに寄った寂れたガソリンスタンド兼カフェ店で、ジョニー(ジェーン・バーキンさん)と呼ばれる短髪で、ガリガリで胸は貧弱で、パッと見男にしか見えない若い女性に運命的に出逢う。
ジョニーはクラスキーに惹かれ意気投合するも、いざベッドに誘ったところ、クラスキーはゲイで女性と性行為が出来ないと告白されショックを受けるが・・・。
パドヴァンとジョニーの間で揺れ動くクラスキーの複雑な心境が描かれていると共に、クラスキーがゲイと知っていても衝動を抑えられないジョニーと、そんな2人の関係に嫉妬するパドヴァンという何とも狂気な世界観でした。しかも、映画の後半に至っては、ジェーン・バーキンさんはほとんど素っ裸のシーンばかりで、かなりエロティックな要素満載な展開でした。
その他に、『仕立て屋の恋』(1989年)で主人公のを演じたミシェル・ブランさんや、『シラノ・ド・ベルジュラック』(1990年)などで有名なジェラール・ドパルデューさんらもチョイ役で出演されていました。