アァーーーーーー

二郎は鮨の夢を見るのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)
4.2
日本人の心に深く根付いている「寿司」
食文化であり、また、ただ単純に食べ物であるが、
全世界見回しても"この形態"の食べ物、または食事形態は無く、またオープンキッチンのパフォーマーとしても、また値段の設定や注文の仕方までにおいても、よくよく俯瞰してみれば異常な文化である。
それは回転寿司や「ちゃんとした寿司屋」などでも我々が当たり前に暮らしている日常に当たり前に存在している。
この文化は生まれた時から存在しているのだ。
果てはこれも異常に見える築地におけるセリの場面であったり、環境問題とまではいかないにしろ魚の特性などに言及がされている部分で、海外の人が不思議に思う興味や知りたい事、知らない事を的確にセンス良くまとめた作品で、そこには85歳現役でギネス保持者、また毎年三つ星以外取らないという奇跡的な偉業を成し遂げている人物に焦点を当てているからこそ今作が成り立っている。
ドキュメンタリーとしての映像の綺麗さやエフェクト、構図、そしてそこに差し込まれる音楽に至るまで「寿司」と言う文化と相まって素晴らしいが、一つ残念なのはネット上で鑑賞する際は日本語字幕が無く、会話が聞き取れない部分が多い事。
マイクの質感や音のエコライジングでどうにか出来た様な気もするが、その辺も込みで海外の人が撮った映画という印象。
日本人が見ても凄いと思うのだから凄いドキュメンタリーだな、とは思う。
アァーーーーーー

アァーーーーーー