2022年 90本目
鑑賞後に気づいたんだけど、キャスリン・ビグロー監督の作品だったんだ。まさしく強い女性像を描いた映画。9.11の実際の映像とか、被害者の描写は最小限に抑えて、あくまでヴィンラディンを仕留める過程にフォーカスを当て、そこで活躍したマヤのお話。
見応えあった。高卒で何もキャリアがないままCIAに引き抜かれ、厳しい現実と戦いながら信念を貫く女性。ジェシカ・チャステインの白身の演技よ。追い込まれてボロボロになりながらも、手がかりを追って。最後の、長回しで彼女を写した数十秒のカットには力が篭ってる。安心したのは、「女性のくせに」とか「これだから女は」みたいな扱いを受けてなかったこと。実際はどうだったのかは知らないけど、多分そういう性差別があったら、この監督なら場面に取り入れているはず。
後半30分は、緊張感エグい。兵士の頭につけたカメラで、まるで実際の映像を見ているかのよう。画面真っ暗で、正直暗視カメラもっと使ってくれと思わざるを得ないけど。
