高校時代からの友人のうち、一番デブ（でまともそうな）彼女の結婚が決まった！残された三人の焦りと羨望がコカインと混ざって暴走する。
この三人、まじでサイテーの女ともだち！！高校生のノリで馬鹿騒ぎする分には楽しいけど、結婚式の前夜には会いたくないタイプだな〜
ちょっと変わった女の子を演じさせたらピカイチのキルスティン・ダンストだけど、今回のプライドが高くて女王様タイプのビッチ役もちょう似合ってる。（実際の彼女はこちらが近かったりして。）
馬鹿騒ぎ映画には違いないのだけど、見逃せないポイントがあった。
アイラ・フィッシャー演じる「ケイティー問題」について指摘したい。
ケイティーは、なんというか、しっかりしていない。だらしない。目先の誘惑にめっぽう弱くて、先々のことが考えられないタイプの人間。頭も可哀想なほど弱い。彼女がこれまでの人生を、愛らしい外見を存分に活かしてお愛想とお色気で乗り切ってきたことが伺える。ドラッグと飲酒とパーティーが大好きで、見境なく飲んで、吐いて、名前も知らない男と寝ている。
誰かの大切な女の子として扱われてきた経験はないのだろうし、そのことを彼女は疑問に思っていない。なんというか、自尊心というものがかけらもなさそうだ。
こういう女子って、たくさんとは言わないけど、身近にいる。外見とセックスだけじゃなく、大切に扱われることを教えてもらう機会って、逃してしまうと案外すくないのかも。そんなケイティーたちに幸あれ。
揃いのブライズメイツのドレス（ゲロ付き）を着て、会場のすみに座る三人の表情がなんだか良かった。長い夜が明けたような。
