原作は韓国のみならず日本でもめちゃくちゃ反響が大きかった話題作。
映画としても完結はしてるけど、やはり原作ありきだと感じた。
以下その理由
・原作ではキム・ジヨンとその母、祖母の代まで軽く遡って女性たちがどのような人生を生きてきたかが綴られていて、その三世代の女性たちの苦労の蓄積が、ジヨンにつながっている。
映画では本の内容を忠実に盛り込んでいるんだけど、ちょっと唐突だったり分かり辛さがあるなと感じた。
・原作とラストが違うことへのメッセージを受け止められるかどうか
ちょつとネタバレになってしまうけど、原作の終わり方はかなりショッキングなのね。
実は私たちがキム・ジヨンの語る物語だと思って読んでいたのは、実は彼女の精神科医がカルテとして書き取っていたものだった。
そして物語の最後は彼女のことやその苦労を全く理解しないような精神科医の言葉で締めくくられる。まじ絶望感が半端ない。
私はこの絶妙な終わり方、絶望感こそが日本や韓国の女性に広く支持されたと思うんだけど。
でも映画のラストは違う。念願の万年筆を、祖母の寵愛を受けていた弟から送られ、まるでそれによって足かせが外れたように。
映画で見るキム・ジヨンの物語は、彼女自身によって語られるものになっている。
この原作との違いがとても嬉しかった。
自分の力で再び立ち上がることを描いてくれてありがとう♥