長年影武者として表舞台で振る舞い、自分を抑制された状況下での恋慕。
なんて色っぽいんでしょう。よだれが出そうなほど好み。
ぎりぎり色彩が残されてるけど、現代においてはほぼモノクロ映画と言ってもいいんじゃないでしょうか。
淡い色合いで織りなす世界の美しさ。
室内の半透明な漢字の掛け軸。向こうが透けて見える人々の顔の絵。
雨の中どっしりと構えた左右対称の城。
美意識が隅まで行き渡っていて目が喜んでしました。
雨、岩場、刀傷は非常に嫌な組み合わせね、、、
姫も奥さんも、女の人たちも果敢に戦うのが肝が座っていてすごく良かった。守られるだけの存在じゃない。
だからこそ最後に彼女がどう決断したのかがとても気になった。