外は雨

アンチクライストの外は雨のレビュー・感想・評価

アンチクライスト(2009年製作の映画)
4.3
ラース・フォン・トリアーの描く母である女。アダムとイブの原罪。エデンという森に累々と横たわる死体。生命の樹というより死を絡め取る根。キツネと鹿とカラス。

ヘンデルのオペラ「リナルド」のアリア「わたしを泣かせてください」があまりにも美しいスローモーションの映像と共に流れる。

夫でありセラピストのウィリアム・デフォーさん受難。シャルロット・ゲーンズブールの下半身をほぼ露出した激情の魔女の肉塊と化した彼女が凄い。

エンド・クレジットのアンドレイ・タルコフスキーに捧ぐ。にお茶を吹くw これ捧げられてもw タルコフスキーの映画に登場するかつての家のイメージが出てくるのだけれど、あれはタルコフスキー自身の母の記憶。。。本当にトリアーは性格が悪い!
外は雨

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