はる

風立ちぬのはるのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
3.8
宮崎駿作品の中では珍しいほろ苦い後味の作品。『君たちはどう生きるか』を観てからジブリ作品をちょこちょこ観直していて本作は正直そこまでお気に入りではないのですが流れで観ちゃおうということでかなり久しぶりに鑑賞しました。どうしても庵野さんの演技がノイズに感じてしまうんですよね。

映画の感触としては軽やかなんですが夢を追いかける代償の大きさを容赦無く叩きつけてくる作品なんですよね。菜穂子がほんと健気で泣けますよ。アニメーションにおいては宮崎駿の体重を感じる描き込みのフェティッシュを随所に観ることが出来ますね。

私はファンタジーなジブリが好きなところがあるので今のところ本作はそこまで刺さってないんですけど、作風的にもう少し年齢を重ねてから観ると見え方が変わって来る作品なんじゃないかなと思ったりもします。この先もコンスタントに観ていこうと思います。
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