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風立ちぬのakのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
3.3

ジブリらしさ(ファンタジーやポップさ)があるかと言われたら皆無なので、そこで括ってしまうと好みが分かれてしまうかと思いますが、しっとりとはしつつ、最後まで見応えがある作品でした。

時代設定で、だいぶ奥ゆかしさを感じますが、きちんと作中のキャラクターに生死と夢とそれに対しての壁が寄り添っていているので、人間の「人生」をしっかりと追いかけることが出来ました。寄り添っているものが、ある日突然やってきて、それを静かに受け入れる様や、「空」がテーマなので、作中色んな温度の風が吹いているであろう描写がたくさんあって、目には見えませんがそこも楽しかったです。

個人的に、ジブリの恋愛要素は未満だったり関係性が変わるかも?のようなものが多いですが、この作品の二人は時代の奥ゆかしさと反比例するほど、情熱的で時に可愛らしかったです。
年齢層は、確実に大人向けに振り分けられるとは思いますが、だからこそ染みたり刺さる言葉が多かったです。
繰り返し観たくなほど、盛り上がる展開はないですが、年齢を重ねて観たらきっと感じ方が変わってくると思うので、自分が年齢を重ねたらまた観たいなぁと思える作品でした。
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