唯一、大人のためのジブリであり、宮崎駿さんの集大成。
初見は高校生の頃か。
面白かったんだけど、その時はジブリならではの展開でないことに戸惑っていたことの方が大きかったかな。
今になってこの作品の良さが身に染みてわかり、後半はずっと感動で泣いていた。
この世界で生きるということ。
今を踏みしめるということ。
自分にとって大切なものを掴み続ける。
沢山の困難に振り回されながらも賢明に生きる。
じろうさんとなほこさん二人のカップルがすごくお似合いで、とてもロマンチック。
リアルだけど、アニメーション以外あり得ない作品。
地震の描写とか、主人公たちの夢とか、現実と夢の狭間が曖昧なのもまた良い。
言葉がなくても、絵と音と間が雄弁に語り、魅せる。
自然の美しさ、脅威。
大人になるほどに深みの増す作品。