さくら

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのさくらのレビュー・感想・評価

3.5
ベネディクトカンバーバッチの演技の幅広さに感服。

猫は大好きなので、その流れでルイスウェインの絵は元々知っていたが、彼の人生や人格やイギリスの社会などの背景が盛り込まれてまた見え方が変わる。

奥さんと編集長?との関係性が良かった。
妹さんは、自分がやらないとという一生懸命ゆえに空回りしてた感じがまた切ないというか、
主人公に稼ぎ頭の責任が全て行ってしまうのがまた彼のしんどさを煽ってる感じがした。
もちろん家族の世話をしていたのは妹さんであり、彼女自身も抱えきれない重責を背負っていた故なのだけど。

主人公自体、台詞を借りると「はぐれもの」なので世間と噛み合わないことも多々あって後半に行くほど収集がつかなくなってしまったのがまた辛い。
最後の最後は彼が世界に撒いた種によって柔らかな着地をするのが救い。

映像にルイスウェインの世界観が溶け込んだような見せ方が好きだった。
あと猫がとても可愛かった。

「でも猫は猫なの」
「ジャンプ!ジャンプが好きなの」
とかの猫の字幕演出が可愛い。笑
さくら

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