ぶちょおファンク

かぐや姫の物語のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★4 中盤★4 終盤★4.5

いろんな示唆に富んだ内容で、
ざっくり言えば“愛と幸せ”、
他には“命(時間)”とか、
もう枚挙にいとまがないのでしませんが、
日本の元祖SF(お伽話)であり、
それは現代にも通じる不変のテーマで、
すごく考えさせられました。

絵に関して言えば、墨と色鉛筆と水彩絵の具で描いたような作画が世界観とピッタリ合って素晴らしかったし、
かぐや姫の気持ちの陰と陽での動きや作画も
文字通り緩急があってスゴかった!!!

感想はここまで。

「パクさん(高畑勲)が27歳、僕が(宮崎駿)22歳の時、僕らは初めて出会いました。
55年前のことなのに、なんてハッキリ覚えているのだろう。
あの時のパクさんの顔を今もありありと思い出せる。
パクさん、僕らは精一杯あのとき生きたんだ。
膝を折らなかったパクさんの姿勢は僕らのものだったんだ。
ありがとう、パクさん。
55年前に…あの雨上がりのバス停で声をかけてくれたパクさんのことを忘れない…」

😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭
昨年亡くなられた高畑監督のお別れの会での宮崎監督の弔辞ですが、
ドラマちっくでセンシティブで、
ふたりの天才が出会うべくして出会ったのも分かる、
涙なくしては聞けないステキなエピソードに宮崎監督の想いです。。。🥺

この少しあとに口達者で話題作りのうまい
鈴木敏夫さんが高畑監督に関しての
今風に言えば“ブラック”なエピソードを語り…

http://bunshun.jp/articles/-/8406

巷では「スタッフをもっといたわれ」とかの批判もあったけど、
オレなんかは
「完璧主義でストイックなクリエイターってそんなもん。甘いこと言ってんじゃねーよ」
っとあくまでも鈴木さんが感じた高畑像になんの反感も持ちませんでしたし、
結果的に遺作になってしまいましたが、
年齢的にはそうなってしまうかも…
ってタイミングでのモノづくりに妥協なんかするかーっちゅうねん!!!

高畑勲というクリエイターが集大成として本作を選んだのも分かる『高畑版 竹取物語』に大満足です♪
厳密には★4なんですが、諸々を加味してこのスコアにします!


2019年20本目