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かぐや姫の物語のMAOWのネタバレレビュー・内容・結末

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

かぐや姫の物語

50点

2013/11/23

監督:高畑勲





まあこうなるかなーとは思ってましたw
予告編が良すぎたんで、これは本編がダメなパターンだな、とw
まさにその通りでした。

本当に予告編は素晴らしいんですよ。特に6分バージョン。
歌が凄く沁みるし、あの絵の感じもとても素敵で。
かぐや姫の可愛さや切なさみたいなものが、かぐや姫の成長と共にしっかりと描けてて。
初めに劇場でこの予告編を見たんですが、劇場にいた観客全員がその予告に見入ってしまっていました。
本当に予告編“は”素晴らしかったですw



で、本編なんですが、やらかしてますw単調でスゲー長い。
予告では、かぐや姫が疾走してるとこが印象的だったんですが、それは夢オチw
いや、あれは「故郷に戻りたくなってめっちゃ走って、途中で力尽きて倒れる」→「月から迎えが来る」で終われせればよかったんじゃないですか?w

夢オチと言えば、ラストの捨丸も、
奥さんと子供がいるのに、何の後ろめたさも感じずにかぐや姫と一緒に逃げようとするとか酷過ぎw
あそこは捨丸を独身のままにしとけばよかったんじゃないんですかw

あとね、最後の迎えが来るシーン。
かぐや姫は帰りたくないんだから悲しいシーンにならないといけないはずなんだけど、天女たちの姿とか音楽がノリノリで超楽しそうなんですよw
しかもこっちは無駄に長くてつまらない映画をずっと見させられてるわけですから、そりゃその楽しそうな雰囲気に持ってかれてしまいますわなw
横で見てた子供も飽き飽きしてたのか、ようやく楽しそうなシーンが来てペットボトルで音頭取ってましたw正直気持ちは分かるよw

感動作品としてみると、すみません、すげーつまらなかったです。



でも、コメディとして見ると、これちょっと面白いですw

随所に顔芸があって、油断してると笑いますw
あと、教育係りとかぐや姫とのやり取りは微笑ましい感じで楽しかったです。



絵は素晴らしいと思いますがね。
画質だのクオリティだの言ってる中、こういう粗のある絵にしか出せない「味」ってものがあることを証明していると思いました。
特にあのかぐや姫の全力疾走シーンはこの絵柄じゃないと雰囲気出ないと思うんですよね。だからこそ尚更そのシーンが夢オチなのが残念で…。



まあ感動作品として観たいなら6分予告だけで止めましょうw
コメディとして観るなら、ちょっと長くて飽きるけど、まあ見てもいいんじゃないでしょうか、オススメです。
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