ぽん

キャビンのぽんのレビュー・感想・評価

キャビン(2011年製作の映画)
3.9
森の中の小屋で若者グループが襲われる、という王道ホラーのプロットに、別次元のもう一つの物語が絡んでくるメタ・ホラー。面白かったです!
登場人物がメタ視点でオタク語りする「スクリーム」シリーズや、ホラーの演出そのものについて言及してしまう「ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ」(2015)みたいな外し方が楽しい。
自分はホラーマニアではないのでスルッと観てしまったけど、たぶんあちこちに色んなオマージュがあったんだろうなと思います。

冒頭でリチャード・ジェンキンスが出てきたところでウェルメイド確定かなと思いましたよ。
現代的な陰謀論と前時代的な土着宗教が合体したみたいなトンデモ感がいい味わいでしたねー。
パンドラの箱を開けたれーなクライマックスもサイコー!悪夢の全部乗せ?!

ゴア描写、スリラー演出でガクブルしても次の瞬間メタレベルの話が差し込まれるので、スッと冷静になれる。激辛カレーをラッシー飲みながら食べてる感じで美味しく食べられました。(は?)

コメディ寄りのホラーであのラストというのも個人的には満点。ペシミスティックな笑いが大好物なので。
根暗でコメディ好き(それは私です)の方にオススメしまーす!
ぽん

ぽん