2021-183
大作を大作として丁寧に作った、さすがスピルバーグ!
「理想」の為に敵対陣営からの切り崩し工作で票数を取り合うが、その「理想」の共有の難しさが見所。
同氏の「シンドラーのリスト」同様、娯楽エンタメと言うより歴史事実からの教訓として「歴史映像遺産映画」を残そうとするスピルバーグの気概を感じる意欲作。
僅か数秒のカットにも手間暇お金の掛かった拘りや衣装やプロップへの気配りは素晴らしい。
ただし、構えて観ないと似た様な外見のキャラがポンポン出てきて雑に観てると「誰だっけ?」になりやすい。
話の流れも丁寧だが丁寧すぎて中弛みを感じる人も出てしまうのも分かる。