マッサージ屋

旅立ちの島唄 ~十五の春~のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

4.0
沖縄本島から360㎞離れたところにある南大東島。ここは高校が無い為、進学希望者は島を離れなければいけない。
中学3年になった仲里優奈(三吉彩花)の兄と姉は高校進学を機に南大東島を離れ、母親(大竹しのぶ)も姉の進学時に離れ、現在は父親(小林薫)と二人暮し。
民謡グループに所属している優奈は母親が住む那覇市に民謡のイベントに行った際、知らない男性と暮らす母親を目の当たりにしてしまう・・・。

沖縄を舞台にした映画は多数あり鑑賞してましたが、360㎞も離れた離島ってのはまた新鮮でした。
とりあえず絵的にはやっぱ癒される(*^_^*)
沖縄自体には行った事ないので綺麗な海や空が羨ましい。
…と、呑気な感想は表面的なものだけでストーリー自体は15歳の少女の葛藤を描いてます。

そもそも進学したい者は住み慣れた場所を離れなければいけないという過酷さが見ていてツライ。
主人公の家はまた複雑な状況でもあるんですよねぇ。
中盤に家族全員揃うシーンで優奈がなぜ一緒に住めないのかを訴えるシーンはウルウルきてしまった。
こういう大人の事情を乗り越えて子供は成長するんだよな〜(・_・;

大変失礼であると思いますが、本州に住む人間にとって本当に沖縄の言葉って難しいです(^_^;)まぁ逆もしかりでしょうけど。
それを踏まえてのラストのステージは翻訳字幕アリで良かった。
読みながら泣けましたし(/ _ ; )

三吉彩花を強力にサポートしたベテランの小林薫と大竹しのぶはお見事な作品でした。