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変態小説家のmfgのネタバレレビュー・内容・結末

変態小説家(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます



・サイモン・ペッグが好き
・全体的なダークファンタジー的な雰囲気とか 台詞とか 個性豊かなキャラとかも(作家/出版代理人女性/高級店給仕/出版代理人女性宅の掃除のおばちゃん/etc…)好き

・コメディだけど深い哲学的な部分とか人生における重要な教訓もある…?

“地獄のような人生”を送るか否かは自分自身の思いが全て…不幸な人生を生きているつもりでも 他者から見れば自分で自分を不幸に追い込んでるだけの皮肉にも滑稽な人生かも…?/
etc…)






完全に霊障
(きっかけは脚本のためにビクトリア期(=殺人の黄金期)の殺人鬼を研究したことによって 19世紀の凶悪な殺人鬼たちと顔馴染みになってしまったこと…?(波長同通の法則により…)/異常な被害妄想 警戒心 猜疑心/悪夢(毎晩血まみれの夢とともに夜を過ごす)、寝不足/激情的 ヒステリック/仕事や家庭における不安 悩み 苦しみ/働きすぎ/繊細すぎ(トイレの紙も買ったことないほど)/幻想 幻聴(…ではなく実在する悪霊かも…?)/偏りすぎた考えや行動/etc…)

ある意味180°の方向転換
(絵本作家(本意ではない?運命?)→殺人もの(新作のタイトルは「死の時代」(⇔絵本作家時代作品:「ハリネズミのハロルド」(未完結)/「カメのティミー」))

作家と連続殺人鬼の類似性(=“不幸な子供時代”が必要)





ナイフ×ブリーフ×からし色のロンT…最強コーディネート 笑

象徴的な目玉(→コインランドリー)

クリスマスのハロウィン化
(♪“何かくれないと動かない(We Wish You a Merry Christmas)”…とんだ“聖歌隊”/→“(まるで変態な格好のため)靴下に金を入れて郵便受けのすき間に出すから”…とんだサンタクロース 笑(→しかも子供から靴下の清潔性を問われる 笑))

世の中に偶然はないのは真だとと思うけど、あまりにも因果関係を考えすぎること(それによって自ら自身を不幸に陥れること)もまたどうかと思う…





自身が疑い深いことをもって 真実を暴くことができる賢い人間と自負するのは大きな間違い

協力接着剤(速乾性)
“世の中は想定外だらけなんだよ!”

地域援助担当官の見回り(“聖歌隊”への親切からの悲劇…失われた片足ソックスが哀しくて切なくて…/郵便受けから覗かれるブリーフ姿)

“何でもできる”という自己暗示は大事!
(…だけど、オーブンを乾燥機代わりに使うのは危険すぎ 笑)





他者からの善意や親切 与えられたチャンス等を素直に受け入れたり 感謝したり 喜んだりすることができないこと、疑って疑って疑って…心をどんどん狭くして…自分で自分を不安 恐怖 etc…不幸のどん底 地獄的世界に追い込んでいく人間の愚かさ 哀れさ…まさに幸福になれない症候群
→たとえ騙されていたとしても 世間の人々から馬鹿にされたとしても 自分が傷つくことがあったとしても、全てを肯定的に捉えていく考え方を持った方が結果的に幸せになれるのでは…?

右手に張り付いちゃったナイフは心の現れ…?
(自己保身 自己愛 恐怖心 猜疑心 etc…から外の世界に向けて攻撃的になる様はまさに“「ハリネズミのハロルド」”)






ある意味 不屈の精神…?がすごい 笑
(“(勝手に自分で自分を劣勢に追い込みながら…笑)まだ死んじゃいないぞ”とか、“まだ大丈夫 劣勢だがきっと奴らに勝てる”とか…/シャワー後の臨戦態勢(コートにはネス湖のように深いポケット(→ナイフを隠せる)/“敵に圧倒されるなよ ボクは作家なんだ”とか自身を鼓舞したりとか…自己暗示 自己信頼は大事!笑/脚本エージェントをアメリカのギャング扱い→自身のギャング・ラップ集(懐かしのカセットテープ/効果抜群(元妻を口説いた実績あり)/ちっと古い/自身の元妻への愛を語る肉声入り…これは恥ずかしいぞ!笑)にノってみたり…)






担当医にTEL
“コインランドリー恐怖症”
“先生 ケースじゃなくて問題はボク自身なんです”
深呼吸大事
恐怖症を克服しようと努力した過去もあった(大学でトライするも洗い物(6か月分の下着)が“OOO(=胡椒中の機械(アウト・オブ・オーダー))”に詰まって…学生が集まって全部見られちゃって…)が、実につらくて悲しい体験に終わりトラウマに…(しかしその奥にもっと根源的な原因が…)
“(孫の誕生会中にて船長のコスプレ中の担当官より)助けてあげるから私を信用しなさい”…笑





子供時代の記憶…
コインランドリー/点滅する光/頭に響く声(ハリネズミ/クモ/テントウ虫/ラビット/農家のおじさん etc…)/目玉(=巨大で空中に浮いてる“死の目玉”)/

孤児(5歳の時母に捨てられ…母は作家に着替えを渡して消えた…)、児童養護施設育ち/最初の記憶は施設の火事/(本をくれた母の記憶は辛い過去にも絵本作家としての着想を与えてくれた面もある…?)

辛い過去に深く穿入り悲しみとしっかり向き合って心の傷を癒すこと、過去に因縁のある恐怖に立ち向かい克服していこうとすることって大事(パジャマ姿で泣いてもいいから!)

“本当は母は記憶にないし会いたくもない でも恐怖感は我慢できない”
(→“恐怖感”=“コインランドリー”)

“バナナ恐怖症”
(症例:バナナが置いてある部屋にいるだけで精一杯(※皮をむいたら大変なことになる)/実は恐怖症とバナナは関係なく、恐れたのは過去の心の傷(→心の傷を正視するのを恐れ、恐怖をバナナに投影している))
…誰しも自分にとっての“バナナ”(=恐怖を投影したもの、恐怖の象徴)ってあるのでは…?(ex.作家の場合はコインランドリー)

担当医の持論はちょいフロイトぽい…?(“恐怖は幼児体験に行き着くんだ”etc…)&診察室の壁掛けの絵はカーリー…?

“自分をさらけ出して恐れのない人生を始めるんだ”
“皮肉だが我々は皆天国の前に地獄を旅せねばならんのだ”
→現れる扉の向こうから差し込む光
→“バナナを正視します”との決意と共に扉の向こう側へ踏み出し…
(恐怖心はそれに立ち向かうことでしか克服できない!まずは立ち向かうとする発心 一歩踏み出す勇気が大事!)

…担当医の姿をとった自身の守護霊からのインスピレーション…?





“コインランドリー”へ…
ギャング・ラップとか…“あいつなんか怖くない”とか…自身を鼓舞して恐怖心に立ち向かう姿は(外見だけ見ると怪しすぎて完全に不審者だけど…笑)立派!頑張れ!!

他客のバラエティー豊かさ(国籍の豊かさ/個性の豊かさ/キャラの濃さ…etc…)笑

恐怖心に立ち向かう姿勢は立派!…だけど繊細すぎ!自意識過剰すぎ!もっと図太く生きなきゃダメ!
(⇔でも気持ちはわからなくもない部分もあるかも…)

恐怖心と闘ってる最中においてもやはり美人客には目を奪われちゃう男の本能はあり…笑

他客に対して心の中で呟く批判が酷い…
(※他者に対する批判=自分自身に対する批判(ex.“自意識過剰じゃないの?” etc…)/自分が相手からこう思われているのではないか…?という被害妄想となり、恐怖心 猜疑心 etc…を生み、結果自分自身が不幸になる(=他者に対する負の感情は自身に返ってくる(→自他一体))

小汚い茶ばんだブリーフ(名前付き)の乱舞〜クラシックに乗せて〜…笑
→汚いパンツを素手で拾ってあげる美人客の心の美しさ

せっかくネス湖のように深いポケットに隠したのに…手に張り付いたナイフを出しちゃって大捕物展開へ…

(あくまでも自身が勝手に描いた自己像(ホラー映画みたいに頭が陰嚢みたいになった自己像)のまま展開されていくとこがまた…)

“ブタ同様に変態ね”との証言

“プープーを言うんじゃない”
(“プープー”=“屁理屈”)

電気ショックを受け…警官らから足蹴にされて…捕らえられる際に蘇る子供時代の記憶
(子供時代の作家自身の姿(コインランドリー×目玉の絵の風船×小さなトランク)が見え…/→「ハリネズミのハロルド」(=自身の投影…?)が見え…/(子供時代に着ていたコートが現在着ているコートと似てるような…)/母に手を引かれコインランドリーへ→洗濯をする母→絵本を手渡され→コインランドリーを出ていく母→辺りは暗くなり…)




→幸運にも より大きな事件の発生により解放され(…というか投げ出され 放り出され…笑)…
…まさに天国の前に地獄を旅した…?
自由の獲得、悪魔(己心の魔?)への勝利
まさに一皮剥けた…?

→…からのまた地獄…?
点滅する光に惹かれ…
コインランドリー地下に拉致(美女と共に…)
地域援助担当官(救い…!かと思いきやオツムが病気だった)
サイコパス?あくまでも丁寧な言葉で冷静沈着に対応
“運命”
祖母の復讐とのことだが…
“捨てられた(しかも自身の母親に)”という事実が重く
危機的状況における美女の言動(犯人への対応、共に拉致された作家への鼓舞 etc…)がすごい







サイコパス地域援助担当官再来
担当官もまたコインランドリー関連の悲しい過去を持ち…
まさに“運命”的な作家と担当官の接点
(“捨てられた”ということ/武器はナイフ/(虐待された(地下倉庫に閉じ込められた)という自覚がなく(…というか事実を認めたくなかった…?悲しみや辛さを感じることを故意に麻痺させてしまった…?) 事実を客観視できない担当官はより哀しい…(“デカい寝室を丸ごともらった”とか…“(虐待者である祖母を)いい人だったんだ”と庇ったりとか…)))

“縛られている”とは何か?“自由”とは何か?

説得の通じないヤバい相手には時には実力行使(頭突き)も有効 笑





死の間際に作家としてなんとか捻り出し紡ぎ出す物語(→「ハリネズミのハロルド」)
…ハリネズミのブライアンの素晴らしい美しい話/アニメーションが可愛い/作家自身の投影…?/兄弟愛美しき物語/兄弟が本当の自分を見つける物語

物語に共感し感動して自身をさらけ出す担当官、物語に沿ったような奇跡的な兄弟の再会展開かと思いきや…(“地下で何してるか!”→“兄弟だろ?”→“助けて〜”)笑




再び絵本作家として…

作家自ら「ハリネズミのハロルド」朗読、素晴らしい締めのコメント(“どんなに森が暗く見えても勇気を出して道路を渡れば必ず道は開けるんだ”))

ユングとフロイトの統合的作品…?
“捨てられた恐怖に対抗するニセの自分を認めて真の自分を取り戻した”
次の作品についてのアドバイス
(ハロルドのエディプス・コンプレックスとハロルド弟のケツの穴の治療)

“幻の方”
約束をほっぽり出した感じになっちゃったけど まだ殺人鬼もの時代の作品に興味をお持ちで…

頭に響く例の声…
“クモ”=出版代理人女性(真っ赤な唇/クモのブローチ/)
“農場にいるおじさん”=脚本エージェント(“幻の方”)
“かわいいテントウ虫”=美女
“小さなハリネズミ”=作家自身


クモや農場にいるおじさんたちには“よく考えてから連絡するよ”と伝えてその場を辞退し、かわいいテントウ虫と長い旅に…
“森の反対側に出るとキラキラと光が踊る大きな川に出ました 彼はすぐにその川に飛び込みました 流れが彼を運び去り彼の姿は二度と見られませんでした”
(=現代語訳:道路を渡ってタクシーを捕まえて美女と逃避行)
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