邦画の中でかなりベストとというか、邦画、洋画かかわらずベスト級に好き。異常な愛情みたいなものが好きなんだろうな。ファントムスレッドとか。劇中でもメンションあるけど、阿部定だよね現代の。最初は普通の話に見えるんだけど、だんだん二人とも究極の二人の世界を作り上げていく。どうしてこの二人は最初から出会えなかったんだろうと本気で悔やまれる。役所さんだから普通に見えるんだけどね、途中からほんとに発言と振る舞いが異常で、追い込まれているはずなのに、なんか逆に救いを得ていくような過程は見ていて本当に凄まじい。若い頃の木村佳乃さんが出演。綺麗！今でもずっと綺麗だが、当時から綺麗だし、女優としてすごいというのがよくわかる。「行かないで」の圧は自分が言われたような感覚で、本当に忘れられない。大人に見えるが子供心がまだ残っていたんだよ。奥さん可哀想だったなあ。現在森田芳光作品を見なければ！となっていて、まだ全然見られてないけど、自主映画の気質は存分に感じられる。役所さんは本当にいい映画に出ている。CUREといい、Shall we danceといい、この時期から本当にすごかったんだなあ。そして何より黒木瞳さん。子供と大人の色気がごっちゃになったような存在感は凄まじい。驚くほど純情だった結果、異常になっていく。
