aa

奇跡のリンゴのaaのネタバレレビュー・内容・結末

奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

絶対に不可能と言われてきた林檎の無農薬栽培を成功させた青森の林檎農家、木村さんの実話を元にした映画。彼の妻は農薬に弱い体質であったため、どうにか農薬を使わない栽培方法を模索する。しかし林檎は元々人間が品種改良を加え続けてきてようやく甘い実がなるようになったもので、本来とても脆い。案の定何度も失敗し、貯金は底をつき、借金は膨らみ、周囲の農家達からも孤立。家族にも迷惑をかけてもう駄目だと感じ、自殺しようと森に行く。しかしそこで見付けた木は、農薬も使われていないはずなのに立派に自生している。そこで彼はようやく、土が一番大事だったんだと気付き、雑草や害虫を駆除しすぎるのではなく、共生していく道を見付け、10年かかって念願の林檎の実を実らせることに成功した。この話の救いは、義理の父や妻がどこまでも協力的だったことだと思った。映画には出てこないが、木村さんは子供の頃から龍を見るなどの不思議な体験をすることがあり、宇宙人にアブダクションされたと語っているそう。そこで彼は無農薬栽培は人類にとって正しい道であり、地球のためにそれを進めてほしいと言われたとか言われていないとか。極限までいく人間が見た幻覚と捉えられてもおかしくない話だしまあ事実はわからないが、何にしろ無農薬栽培ということを通じて、人間だけが驕り高ぶるのではなく自然との共生、周りとの協力なしには人類はもうやっていけないということは確実だという教訓になっている。
aa

aa