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ワールド・ウォーZのokappaのネタバレレビュー・内容・結末

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

いろんなパターンがあるゾンビの中で、対峙したくないゾンビNo.1です。
感染から発症が早いこともそうですが、何より動きが激早い。このタイプの場合、多勢じゃなくても勝てる自信がありません。先日観た「ロンドンゾンビ紀行」では老人ホームのお年寄りたちでも戦えていたのですが、えらい差です。

ただただ戦うまたは逃げるが殆どのゾンビ映画の中で、発生源は何処か何か対応策はないのかということを探るストーリーが目新しく感じました。すっきり大団円全て解決ではなく、ジュリーが発見したゾンビの欠点も対応策も実に現実的です。
コメディになりがちなゾンビ映画の中では、かなりシリアスな作品です。
現代のコロナ感染爆発と状況が酷似している部分もあります。作中ではWHOが機能してかなり良い働きをしたところが、とってもファンタジー。

ブラピ演じる調査員ジュリーは民間人なのに軍にいたという背景もあるようで、常に冷静。襲われている時でも、他の人が感染から何秒で発症するかカウントしちゃうくらい。ジュリーの人物像や行動、各地で出会う戦う人々は芯が強そうな人ばかりで好感が持てます。代わりにどうにも、多くの人を失うきっかけになる着信をしたジュリーの奥さんが、待つだけで何もしない系人物に見えてしまって好感が持てなくなってしまいます。現実的にはそりゃ奥さんと子供はそうなるよな、着いてこられたらより邪魔だしなと思いつつ苛っとしてしまいました…。

本作のブラピは常に眉毛がハの字で儚げでなんだか可愛いです。髪が長いのも相まって美しい。直近のブラピがsnatch(定期的に観る)だったので同じ人なんだよなと、改めて演技力ってすごいなと感じたり。
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