シネラー

パシフィック・リムのシネラーのレビュー・感想・評価

パシフィック・リム(2013年製作の映画)
4.0
『ゴジラVSコング』
の公開が延期になり、
ハリウッドの怪獣映画を観返そうと
久しぶりの鑑賞。
やはり、日本リスペクトに溢れた
素晴らしい映画だ。

物語は単純であり、
KAIJU(怪獣)が日常的に
出現するようになった世界で、
人類が巨大ロボットである
"イェーガー"を駆使して対抗していく
内容となっている。
その為、物語に深みを期待する人は
期待に添えないかもしれない。
しかし、日本の特撮やアニメといった
オタク要素を詰め込んだ
盛り合わせ映画である。

まずイェーガーや怪獣の造形が
何度鑑賞しても魅力的だ。
多くのイェーガーが頻繁に活躍する
訳ではないが、少ない出番でも
その個性が表されるイェーガーは
巨大ロボットとして観ているだけ
で面白かった。
又、怪獣については
軟体的なモンスターとしてではなく、
日本的な怪獣に近い事が嬉しく思う。
人型に近い怪獣達は
ウルトラマンやゴジラに登場する
怪獣が思い起こされた。

欠点を言えば、
暗がりでの戦闘場面しかない事と
トラウマを抱えた主人公とヒロインが
その克服をできたのかが曖昧に
感じられた点である。

人間ドラマは薄味だが、
重量感満載で描かれる
巨大ロボや怪獣達は見応えあり、
王道なロボット怪獣アニメを
ハリウッドのクオリティで見事に
映像化した作品である。
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