ユースケ

オブリビオンのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

オブリビオン(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2077年、破壊された月、荒廃した無人の地球、巨大な採水プラント…
任務のために記憶を抹消されたはずのジャック(トム・クルーズ)は夢の中に運命の女性(オルガ・キュリレンコ)を見る…

ジョセフ・トラパネーゼによってオーケストラ・アレンジされたM83によるエレクトロ・スコアをバックに壮大なスケールで描かれる核兵器によって荒廃した無人の地球のビジュアルは必見。映像と音楽を繋ぐジョセフ・コシンスキー監督のセンスを感じさせる一本。
清潔な白い衣装を身に纏い白いガジェットを操り地球を守る地球人と不潔な黒い衣装を身に纏い黒いガジェットを操り地球侵略を目論む異星人という白と黒で善と悪を分けた構図がひっくり返された時のディック感覚(実在的不安)は至高。モーガン・フリーマンのしてやったりな笑顔もたまりませんでした。

消えることのない魂に刻まれた愛の記憶。ジャックに想いを寄せるヴィカ(アンドレア・ライズボロー)がジャックと同じ様な夢を見ていたと考えると切なさ乱れ撃ちです。

鑑賞後、誰もが感じる疑問である残された大量のジャックとヴィカはどうなったのかという疑問はオブリビオン=忘却して下さい。ついでに、【月に囚われた男】を鑑賞した方は鑑賞した記憶をオブリビオン=忘却してから鑑賞して下さい。