安堵霊タラコフスキー

ミカエルの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

ミカエル(1924年製作の映画)
4.5
ドライヤーのサイレント映画として、地味に裁かる々ジャンヌの次くらいに評価されている作品。

話の内容としては、字幕とかチラ見する程度だったってこともあってタイトルのミカエルと絵の師匠のベンヤミン・クリステンセンとの関係がドロドロしてる程度の認識しか出来なかったけれど、屋内の美しいロングショットと人物のクローズアップとのコントラストが秀逸だった箇所が多かったので芸術的満腹感は十分に思えた。

しかしこの作品はテア・フォン・ハルボウが脚本に関わった珍しいドライヤー作品ってこともあり、ドイツ的な不気味さもかなり感じられる作りになっているからか、映画に付けられた伴奏を消してノイ!とかファウストとかみたいなクラウトロックを流してもかなりマッチしていて面白かった。