JT

アイム・ヒアのJTのレビュー・感想・評価

アイム・ヒア(2010年製作の映画)
4.5
たとえこの身が滅びても

2019年37本目: 原題『I’M HERE』

私の大好きな『her』を監督したスパイク・ジョーンズの短編作品

ロボットと人間が共存する世界でアンドリュー・ガーフィールドが声を演じるロボットが女性ロボットと恋に落ちるおはなし

"恋に落ちる"
なぜ"落ちる"なのだろうか?
"昇る"とは言わないですよね

こんな言葉がある

"落下"と"創造"には繋がりがある
一歩前に踏み出すこと
人間関係を築くこと
冒険に飛び出すこと
それらは信念からくるもので
自身を投げ出すことだ
"落ちる"それは身を投げ出すこと
自分の身を運命を相手に委ねること
愛することは己を相手に放棄すること
「私をあなたに捧げる」
「私を好きなようにして」
非常に狂った行為だよ
コントロールを失うように仕向けているんだからね
おかしな話だが
真に理にかなうこと
それは自分を投げ出して
全てを受け流すことなんだ

たとえこの身が滅びても
あなたの中で生き続ける
そして消えることのない愛を送る
ずっとここにいるから
JT

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