Sweet Sicknessの作品情報・感想・評価

Sweet Sickness2013年製作の映画)

上映日:2013年04月06日

製作国:

上映時間:90分

4.2

「Sweet Sickness」に投稿された感想・評価

ブライアン・ポウリン監督の「bone sickness」というゾンビ映画を観たのだが、登録されていないのでこちらに記入。素人による自主映画らしいが、かなり頑張っていてショック・シーンは見ごたえがある。貪り食う効果音とかよかったな。
yasuyuki

yasuyukiの感想・評価

4.4
姉と弟による何気ない日常が、じっくり丁寧に撮影された光と風の風景と相まって、カットを重ねる度に緊張感を増す。シリーズの特性上それをエロスと言い換えるのは簡単であるけれど、どこか危ういスリリングすぎる二人の関係は禁忌的な依存を予感させつつ、同時に儚くも弱い普遍的な何かに触れているようですらあった。

やや特殊な(姉と弟)の関係を、姉の婚約者や弟の彼女といった二人にとっての身近な存在が、少なからず理解を示しているという点では、姉弟の関係は外部の侵入から守られるべき特別なモノとしてあり、その象徴が祖父の代から住まう「一軒家」あるいは「門扉」として描かれているのかもしれない。しかし、ご飯やお吸い物の「湯気」が上がる日常に、zippoライターの「火」と煙草の「煙」が漂い始めた頃、「あんたなんか弟じゃない」という一言を合図に、堰を切ったように走り出すエモーションと一つの慈悲深い「微笑み」によって、姉弟を囲む特権性は姿を変えていく。

主演二人はもちろん最高だけれども、斉藤陽一郎の異物感がなんとも素晴らしい。「青春H」シリーズにはいくつかの傑作があって、本作も間違いなくその一本だと思っています。朝焼け、揺れるカーテン、波打ち際の二人。