あまのうずめ

きっと、うまくいくのあまのうずめのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.3
ファルハーンは離陸前に電話を受け仮病を使い飛行機を引き返させる。客待ちの車に名前を偽って乗り込みラージューを拾いチャトゥルからランチョーに会うとの連絡が来たと告げ母校のICE工大に向かう。屋上にチャトゥルがいて10年前の今日ここに戻って来ようと賭けをした、私とアイツの差を知らせるとランチョーの住む避暑地へ車を走らせる。


▶︎二度目の鑑賞だが今回もまた清々しく暖かい気持ちにさせられた。3時間終始笑ったり胸熱になったりと忙しく展開し、男子はエンジニアへの線路が敷かれること、若者の自殺の多さ、インドのみならずある学歴偏重や金に物言わせる風潮について問題提起し、学ぶこと、友情の大切さが伝わって来る。

沢山のエピソードを盛り込みながらここまで飽きさせなかった脚本が見事で、カメラワークも良い上、編集がまた見事だった。上級生による入寮儀式がラストでまた繰り返されたシーンは痛快で、空をバックにしたエンドロールも余韻に浸れるいい役割を果たしている。

「うまーくいーく」は魔法の呪文。

WOWOWの『インド映画特集』にて鑑賞。