しろくま兄サキス

キック・アス ジャスティス・フォーエバーのしろくま兄サキスのレビュー・感想・評価

2.0
【コケたのも宜なるかな】
 ハリウッドゴジラの一応の主人公は、屈強な爆弾処理のエキスパート米兵という設定でしたが、この俳優アーロン・テイラー=ジョンソンは、キックアスの主人公でもありました。そーいえば2観てなかったなーと思い、鑑賞。
 さて続編でこの主人公、なんだか明らかに首太くなっててマッチョ化。しかもメガネとると相当なイケメン。同じヒーロー仲間のナイトビッチ(スゲー名前w)とねんごろ(←死語)になるなど、あの前作のひょろひょろコミュ障っぷりはどうした?!こんなんじゃ感情移入できねぇ!と言いたい(ドン!)。

 前作の何が儂らボンクラ映画ファンを熱狂させたかというと、オタク男子が本物のヒーローになることもさることながら、ヒットガールという年端もいかないJSが、超絶アクションで大の男をばっさばっさと大量の血糊とともにbukkorosuという、ある種のビザール感とカタルシスに追うところが大きかったですよ。少なくとも儂ゃそうだったね。変態だねwww。

 ないよ、どこにもない。前作にはあったコメディタッチなトーンも抑制され「オイオイ、なにマジになってんの?!」って。ただただ放送禁止用語言わせたり、ありきたりなアクションを中途半端に成長したグレースちゃんにやらせて、中途半端な悪趣味さだけが浮いちゃってる。
 ジム・キャリーのこの安い扱いはなんなの?日本語吹き替えは山寺宏一でOKだったけど。ボンクラ映画脱却しようとして、誰も見向きもしなくなった、というお話。