ミサホ

愛のコリーダのミサホのレビュー・感想・評価

愛のコリーダ(1976年製作の映画)
3.0
北野武監督、黒澤明監督に続いて、日本の巨匠の作品を…とチャレンジしたのが、マイリストに入れていた本作。

チャレンジし過ぎたかも

あまりにも性行為ばっかりで辟易するなぁ。色気も何もないよう💦
“匂い立つ”じゃなくて、ただ獣のような匂いが漂ってくるみたい。

旅館の仲居が「この部屋、ヘンなにおいがする」と言うように、あれだけ、そればっかりしていたら…ね。

阿部定の尽きない欲望。
“コリーダ”とは、スペイン語で“闘牛”というらしい。

とはいえ、着物を始めとした美術や映像は美しかったな。旅館の落ち着いたトーンに着物の鮮やかな赤や紫が映える。

猛牛を真っ赤な着物で挑発する。

安部定の事件が興味を引く事件であることは、それを参考にした小説や映画が多いことからも伺える。

タブーを覗き見したい人間の心理をくすぐりはするものの、いざ観始めたら、性描写があまりに露骨で目を背けたくなった。

美しい愛では決してない。
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