もっと夢と現実がごちゃごちゃ交錯する上に、ストーリーもわかんないみたいなエッジィなやつかと思って身構えてた、というかそっちのを期待してたんだが、ちゃんとシンプルな(シンプルすぎるともいえる)一本のストーリーが軸にあったのでちょっと拍子抜けというか。
ジョン・タトゥーロの抑えた演技が光っている。
おれ好みのノワール味むんむんで満足。
いわゆる「こういうのだけでいい」一本。
とはいえ、この映画のせいでレフンは自身の製作会社を破綻させてるわけで、とかくアーティストの道というのは厳しいものである...。
しかしデボラ・カーラ・アンガーってこういう黒い、男クサめのしか出てない印象なんだが、明らかに選んで出てると思われ、なかなか珍しい人だな。