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TOKYO TRIBEのpariraのレビュー・感想・評価

TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)
2.5
正直最初の10分で何十回も挫けそうになった。笑

メラ(鈴木亮平)とンコイ(窪塚洋介)とときどき海(YOUNG DAIS)の3人のお陰でどうにかぎりぎり最後まで観られた。笑
特にメラとンコイはずば抜けてる。
窪塚さんは天才。表情が上手すぎて、アップで写る度に巻き戻しして観た。
鈴木さんはストイックさが分かる。身体もキャラも仕上がりが段違い。
イカれた2人だけで画面が持つ。むしろそこだけもっと見せてほしい。すごい。

HIPHOPのミュージカルっていう意欲作なのは分かるし、大物ラッパーがたくさん出てるのもファンの方にとっては貴重でしょう。
ナレーションとして色んなシーンでひとりのラッパー(染谷将太)がしれっと出てくるのも面白いと思った。
あと女優さん(清野菜名)のアクションはとても良い。調べたら坂口拓さんのお弟子さんだったそうで。さすがです。

ただなー。うーーーん。
色んな設定が中途半端で、色んな伏線疑惑が置き去りで、CGがとにかく違和感ありありで、ラップが雑で、エキストラさんもずっとしんどい。

普段邦画にちゃんと触れてないけど、「これが邦画を観ない理由」をぎゅっとした感じで、全体的に残念だった。

あと日本のHIPHOPもちゃんとは聴いてなくて、出演してるラッパーの顔と名前がなんとなく分かる程度なんだけど、あの方々って普段もっとすごくない?違うの?

繰り返しだけど、意欲作なのは認める…けど全部勿体ない。というか「残念」という言葉が一番合う。

そういえば園子温監督の作品をちゃんと観たのもこれが初めてだったなー。気になってる作品は色々あるんだけど、みんなこんな感じなの?

HIPHOP好きな友達と飲んで遊びながら片手間に流しておくくらいが丁度いいかと。
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