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ストロベリーナイトのpariraのネタバレレビュー・内容・結末

ストロベリーナイト(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

警視庁捜査一課の姫川班は、とある殺人事件を担当することになるが、ここ数日に起こっていた暴力団構成員の殺人事件との関連性から、連続殺人事件として対暴との合同捜査を行うことになる。
しかし、捜査の方向性の違いから捜一と対暴は対立し、情報の共有すらままならない。
そんな中、捜査本部に掛かってきた電話をたまたま取った姫川は「犯人は柳井」という情報を入手するものの、警察上部からの命令として、信頼する上司からも「揉み消せ」と言われてしまう。
当然納得のいかない姫川は、単独捜査の途中、柳井の関係者を名乗る「槇田」と出会う。
捜査に協力的な槇田と何度目かの情報交換を行っている最中、暴力団関係者が槇田に絡んで来たことで、槇田が捜査線上に名前がある重要人物「牧田」と同一人物であることと、一連の殺人事件にも動機があることが発覚する。
機を同じくして、2人が密会していること、そして姫川が命令に背いて柳井を追っていることが捜査本部で噂になり、姫川はその任を解かれることに。
しかし、互いが抱える深い闇に共鳴するかのようにどちらともなく接近し、一線を越えてしまう姫川と牧田。
事件は「自身が連続殺人事件の犯人である」との遺書を残して柳井が遺体で発見されたことにより解決を迎えたかに見えたが、姫川はそこに残る違和感を拭いきれず、命令に背いて姫川班と共に独自の捜査を続ける。
最終的に姫川は牧田が首謀者であると目星を付けて、直接対決を挑むが…

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数年振り、多分2度目の視聴。
ストロベリーナイトシリーズって、なんだかめちゃくちゃ暗いサスペンスなんだけどすごく印象的なシーンと心に刺さる感覚が残る印象があるから、数年後に突然観直したくなる。

今回は全編雨でよりどんよりした雰囲気が、大人の色気をより引き立てている印象。

とにかく大沢さん演じる牧田のダダ漏れな色気と、西島さん演じる菊田の耐える引き算の色気がすんごい。

主演•竹内結子さんは悲壮感さえ覚える強さと正義感、そしてその危うさが絶妙なバランスで表現されてて美しい。

基本的には姫川と牧田の2人を軸に、スパイスとして菊田が関わってくる程度なので、姫川班ファンの方は少し寂しく感じるかも。

日本作品は本当にたまにしか観ないけど、みなさん演技が素晴らしく、生々しさと美しさが共存していて私は好きな作品。きっとまた数年後にふと観なおそうと思うだろうな。

一人でしっぽりしたい夜におすすめ。
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