だいりにん

TOKYO TRIBEのだいりにんのレビュー・感想・評価

TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)
3.6
レンタルで何度か観ていたけど久々にサブスクで鑑賞。全編ぶっ通しのヒップホップミュージカル映画。自分にはヒップホップの素養が全くないので劇中のラップが低次元だとか日本語ラップが駄目だとかそういう知識前提の批評はできない。けれどぶっ飛んだ性格のアウトサイダーがしのぎを削るディストピアと、ラップバトルでストーリーの展開を描写していくミュージカルは斬新で面白かった。鈴木亮平に竹内力、窪塚洋介と悪役たちのぶっ飛んだキャラクターとそれを体現する演技はかなり素晴らしい。あまりにもぶっ飛んでいると、漫画の実写化らしい非現実感・違和感を超越してくれるんだなと実感。オールセットのチープさはアナーキーな世界観にマッチしていたし、ストリートファイト、カンフー、日本刀、ガンアクションご茶混ぜな終盤の長いアクションシーンも見応えあった。インパクトを残す悪役たちが怒涛の勢いで、使い捨てされるように死んでいくシーンは学芸会Lv.100な感じがして好きだったけど、そういう粗さは好みが分かれるところ。