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ラッシュ/プライドと友情のkanegon69のレビュー・感想・評価

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)
4.5
F1で火花を散らす二人のライバル。フェラーリのニキ・ラウダ。マクラーレンのジェームス・ハント。二人は全く違う性格でF3時代から確執があった。意地でもそれぞれ負けたくない相手がF1の大舞台でチャンピオンシップを争うことに。ニキ・ラウダがポイント優勢であったレース中盤、ドイツGPはニュルブルクリンク。世界屈指の難コース。コーナーは172もある。ニキ・ラウダは荒れ模様の天候に、ドライバー会議でレースの中止を訴えるが多数決で負ける。レースが始まり、ニキ・ラウダは高速コーナーで突如としてコントロールを失い、クラッシュ。後続車にも突っ込まれ炎上。ヘルメットも脱げた状態で400度の高熱に1分焼かれたニキ・ラウダ。画面と肺に深刻なダメージを負う。しかし不屈の精神で、彼はたった42日後のイタリアGPに帰ってきた、、、

ニキ・ラウダとジェームス・ハントの伝説の1976の熱い戦い。まるでリアルに観戦しているかのようで、男たちの思いに、手に汗握っていました。後半チャンピンシップをかけた戦いへ向けて、ニキ・ラウダの大事故、奇跡的な復帰、そして最終戦、日本GPでの戦いともの凄く引き込まれました。

昨年5月20日、ニキ・ラウダ氏は70歳で生涯を閉じる。そして日本のファンにとってはフジテレビの中継もあり、最も盛り上がった80/90年代。一躍有名になった解説の今宮純さんも先日1月4日亡くなられました。改めてご冥福をお祈りいたします。

そして今一度思うのが、ニキ・ラウダ氏が散々訴えていたレースのリスクについて、同様のことをアイルトン・セナも訴えていたことを思い出します。1994年5月1日サンマリノGPの高速コーナーにクラッシュしたレースを生放送で見ていた自分。解説の今宮さんのコメントが忘れられません。
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