とぬお

マレフィセントのとぬおのレビュー・感想・評価

マレフィセント(2014年製作の映画)
4.0
公開時に一度映画館で見て、サム・ライリーが見たいがためにニ回の鑑賞。

公開時も思ったのだが、アナ雪といい、この頃からディズニーの「異性間恋愛至上主義」が崩れてきて好印象だったことを思い出した。
恨み妬みから呪いをかけた子をいつのまにか愛してしまって後悔、絆が一度こわれる、からの、なんだかんだでハッピーエンド。という、「とりあえずマレフィセントにも事情があったんじゃ!」というのを全面に押し出した割と単純なストーリーなのだが、アンジーの迫力と悪役へのハマりっぷり&オーロラを見つめる優しい眼差しのギャップがすごくて最初から最後まで楽しく見れるまさに商業映画。

ただ、前回鑑賞時は全然気にならなかった、王との確執の結果が王の死っていうのは悲しすぎるなぁと思った。
悪者は死んでさっぱりっていうのもある意味昔から子供向けアニメに含まれる教訓的なコンセプトだけど、大人になってからこれを見ると、なんというか、複雑だ。
愛した人に裏切られ、愛していたからこそ恨みが自分でも溶けない呪いのレベルにまで膨れ上がって、でもその人の子には罪はなくて、愛してしまって…オーロラが成長する16年間のマレフィセントの気持ちを推し量ろうとしてもできないよね。
あと、結局王も、ずーっとマレフィセントに対する妄執に取り憑かれて人生めちゃくちゃになっちゃったわけで。
なんとか、オーロラが鎹になって、二人共許し合って、国が一つになって…ってできなかったのかな?と。

やっぱ二回目見ると考えることが全然違って面白いなぁ…と自分でも思う。

そして今回の目当てのサム・ライリーだが………よ か っ た……
ちょっとナル入ってておどけるカラス素敵…
アンジーと二人並んでる絵面になるたび「良き…良き…」と思っていた。
サムが出てる他の映画も見たい。

ごちでした。
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