のんchan

デタッチメント 優しい無関心ののんchanのレビュー・感想・評価

4.0
《誰もが人生にカオスを抱えている》
この台詞が全て‼️

『アメリカン・ヒストリーX』のトニー・ケイ監督。
原題の『Detachment』に邦題はプラスされている言葉が利いている💫

8時20分眉毛のエイドリアン・ブロディ(優しいお顔ということね😌)の演技力を堪能する作品とも言えるかも?製作総指揮も兼ねている。

問題児だらけの高校に臨時国語教師として赴任したヘンリー(エイドリアン・ブロディ)の目線で、現代社会のアメリカの学校問題を斬り込んでいる。

ヘンリーは基本的に優しい性格。イケメンだし、生徒の話をちゃんと一人一人の目を見て聞いてくれる。こんな先生がいたら、落ちこぼれ達も救われるし絶対好きになる。

しかしこのヘンリーは子供の頃に起きた母親のトラウマに日々悩まされていて、施設に入っている祖父を毎日見舞うという日課を持つ。
繰り返される変わらない日々に疲れ気味。

ある日、ひょんなことから身寄りのない路上生活を送るエリカ(サミ・ゲイル)を見捨てられなくなり自分のアパートに呼び寄せる...

崩壊する学校の校長(マーシャ・ゲイ・ハーデン)も中年教師(ティム・ブレイク・ネルソン)や女性数学教師(クリスティーナ・ヘンドリックス)スクールカウンセラー(ルーシー・リュー)もそれぞれ問題を抱えている。そこに良い味を出しているベテラン教師(ジェームズ・カーン)に少し救われるが...


センスの良い変わった映し方、カメラの使いが斬新だし、途中、アニメーションのような動画を挟み込むのが、荒んでしまう心を少し整理出来るかのよう。

ラストに光が🌈養護施設に入れたエリカをヘンリーが迎えに行く、その時のエリカの嬉しそうな笑顔が印象的💗

誰しもが心に不安や何か捉えどころのないモヤモヤがあるだろう。でも必ず朝が来るし、季節は巡る。
自死だけは絶対にダメ🙅‍♀️
のんchan

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