ビフォア三部作と6才以外のリンクレイター作品は見たことがなかったので、まぎれのないフィクションを撮るときの彼が果たしてどんなもんなのかと、実は不安もあった。
そしたらこの作品もしっかりドキュメンタリーの要素が入っていて、
そしてそれがおもしろかった。
この監督は事実とフィクションの境界線のおもしろさに取り憑かれているんだね。
しかし、この作品が突きつける現実は重い。
なんせ人が死んでいるという揺るぎない事実があるのに、
最後までバーニーも実はこういう一面があるんだよみたいな説明をしてくれない。
言ってしまえば、人は人を殺し得るという事実。
人殺しが、善人たり得るという事実。
許そうとするガチの市民たちが狂ってるのか、
マシューマコノヒーが執着しすぎなのか、
ポップな作りでも考えさせないではおかない。
